広報誌「C.C.C」

「カウンセリングの理論と実際Ⅰ」を受けて 20回生午前 K.S.

    私にとって今回の体験は大きな学びになりました。自分で思っていたカウンセラーとしてのあり方が大きく変化したように思います。

    今まで私がイメージしていたカウンセラーは、例えていうなら「目の前が真っ黒で見えない」と言うクライエントに、「真っ暗で怖いんですね」「足元には石がありますよ~道は少し下っています」「暗いのでライトをもっていますよ、安心な所まで一緒に寄り添っていますよ~」「目的の山の頂上はあと少しですよ~頑張ってきましたね」等とサポートしているような感覚でした。

    今は、本当の意味で「聴く」ことができたら、クライエントの心の内側から変化を起こし、しっかり閉じている「瞼」を自らがそっと開け自分の目の前に広がる視野を見つめることができる-そんな支援が出来るのではと思っています。

    たとえ、瞼が開かなくても、自らが不安や恐怖心を和らげ、鳥の声や川のせせらぎ、静かな風を感じられるような豊かさを共に感じてゆけそうな気がしました。何かの答えを見つけたり目標に向かって頑張るのではなく、クライアントの心の声(内なる声)をクライエントと共に聴くことにより、自らが問題の解決をしたり、生きる力が湧き自分らしく生きられる-そんな気がしました。

    聴くことは私にとって生涯の課題ですが、今の私が実践として心掛けることは、評価しない、励まさない、結果や解決をカウンセラーが出そうとしない、先走らない、今ここで何がおきているのか(感情移入など)瞬間、瞬間を判断できる力を養うこと、人間理解の為に本を読むなどの知識を増やし、日頃からも人の話に耳を傾け「聴く」ように心掛けたいと思いました。

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