広報誌「C.C.C」

受講生の感想文から 「パーソナリティ・精神保健」19回生夜 M.F.

    今期の講座では心の「健康」について学びました。パーソナリティと発達課題では小学校の相談員という職業柄、乳児期から児童期までの発達段階を詳しく学ぶことが出来大変参考になりました。学習した内容は、日々対応している様々な事例と照会しながら理解を深めています。学んだことをすぐに活かせる職場にいられることは本当に有難いことですし、おかげで子どもや保護者、先生方に対して以前よりも適切に対応が出来るようになったのではないかと思います。

    また、講師の先生から教えていただいた「病気でも生活に不都合があっても、生き生きと生きていられれば健康である。」というWHOの考え方は、私自身、あるいは私が関わる人たちの「健康」を考えていく上でこれほど分かりやすい指標はないと感じました。 相談を受けた際、私が最も気がかりなのは、帰る間際の相談者がどんな気分でいるかです。来室した時よりも気持ちが少しでも楽になったり、元気になってくれたりしたならば、相談員としてはとても嬉しいと感じます。そこで、私は自分の仕事上の目標を、相談者の心が「健康」な状態に近づけるようにお手伝いをすることに決めました。それによって以前よりも謙虚な気持ちで、相談者の話に耳を傾けることができるようになった気がします。 昨年の夏から、教室に戻れなくなって相談室登校をしていた子供達が5月連休前までに全員、自分の学級に戻ることが出来ました。その中の一人の作文に、「相談室で一人で勉強しているよりも教室で皆と勉強する方がずっと楽しいとわかった!」と担任から知らされました。子供達が自分の力で心の「健康」を取り戻してくれることは何よりの喜びです。

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